新たなチャレンジで5年ぶりに開催。アットホームな雰囲気が好評でした
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●お話を伺った方(左から)
菅原 真希さん
工藤 公美さん
宮崎 希さん
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待ちに待った開催でした
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――恒例のチャリティーマーケット。24回目となる今回は、久しぶりの開催とお聞きしました
工藤:第23回の開催は2020年でしたが、新型コロナの影響でオンライン上でおこないました。ですから、リアルな開催という意味では第22回の2018年以来です。
菅原:その休止期間のなかで昨年(2023年)1月、SQ財団のHPで私たちの活動を紹介していただきました。おかげさまで、チームのみんなと長い活動の歴史を振り返ることができました。人と人が協力して成し遂げる喜びや楽しさに改めて気づかされ、「早く再開したい」という気分が盛り上がっていました。
宮崎:そして昨年5月に新型コロナが5類に移行、「待っていました!」という感じでした。私たちにとってチャリティーマーケットは、開催するのが当たり前。たとえばクリスマスだからパーティーをする、というのと同じくらい自然なことになっているんです。
――今回はこれまでと会場を変えての開催でしたね
菅原:ここ数回は札幌駅前通地下広場「チ・カ・ホ」で開催していました。わかりやすい場所、しかも大勢の歩行者が通るので集客面で大きなメリットがありました。
宮崎:一方で、準備に多大な手間や経費がかかっていたので、今回はちょっと見直してみよう、ということに。候補に挙がったのが、私たちのラウンジが入っているビル内のサキナ会議室での開催です。
工藤:活動開始(1995年)以来ずっとオープンな場所で開催していました。今回は集客性とか規模よりもコスト削減を目指して、スペース的には3分の1くらい、しかも来場者も限定されてしまうので、ちょっと心配でした。
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能登震災にもすぐに寄付
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――各種コストの削減という新たなチャレンジで開催した今回、いかがでしたか?
宮崎:結果的に大成功でした。たくさんご協力いただいたおかげさまで今まで同様、売り上げも良い結果でしたし、各種レンタル代ほか経費が大幅に減ったため、より多く寄付できました。開催約1ヶ月後に能登震災が発生したので、すぐに石川県へもまとまった金額を寄付することもできました。
工藤:労力も格段に軽減しました。以前は出品してくださるお宅へ集荷しに伺ったり、それを会場とは違う場所に集めて仕分けしたり、さらにはそれを2トントラック(レンタル)で会場へ搬入。設営も当日しかできず慌ただしかったのですが、今回は前日から会議室を借り切って作業できてとてもラクでした。
菅原: 一般的に、チャリティーでも「安く買いたい」という方が多いと思うのですが、今回はほとんどラウンジにいらしたお客様を含めサキナに関わりのある方でしたので、チャリティー意識が強かったように思いました。「これを購入することで社会貢献になるのね」といった気持ちで買い物を楽しんでいただけた。「売る」「買う」といった関係を超えた温かい雰囲気だったように思います。
――長年、オープンな会場だったことで、サキナ・サカスの社会的認知度や信頼度が高まったと思います。
そういう土台や培ってきたノウハウがあったからこそ、今回の良い結果に結びついたのですね
菅原:来場者の方々が限定された結果、アットホームなムードのなかでお買い物を楽しんでいただけたのかもしれません。
宮崎:今まで同様、本当にたくさんの商品を提供いただけたおかげさまで、陳列もぎゅうぎゅう詰めでしたが、「宝物探しみたいで楽しい」と喜んでいただけたことも、とてもうれしかったです。
工藤: 次回の開催は2025年を予定しています。また、何か新たな工夫にチャレンジできるよう、サキナ・ サカスのみんなと協力し合っていきたいと思います。
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この報告の約1ヶ月後に能登震災が発生。急遽、石川県へ義援金も追加し、貢献先は4団体に。
チャリティーマーケット実行委員たちの反省会と
打ち上げを兼ねたお茶会
前身は、札幌・早田レイ子さん宅ガレージでおこなっていたチャリティーマーケット。1995 年の阪神淡路大震災をきっかけに、「サキナ サカス」として本格的活動がスタートした。初回は札幌・中島公園での青空マーケット、スタッフは約20名。
経験と知識を積み重ね、常によりよい方法を模索するなかで、24回目(2023年11月)は、各種コスト削減にチャレンジ、大きな成果をおさめる。これまでの累計寄付金は約 480万円。